L'union 2015 3 8

L'union feinte sera peu de duree,
Des uns changes reformez la pluspart,
Dans les caisseaux sera gent endures,
Lors aura Rome un nouveau leopart.

Michel de Nostredame

見かけの統合は長くは続かず、
あるものは変更され、
他のほとんどのものは改革され、
船の中で人々は閉じ込められ、
ローマは新しい豹を得るだろう。

ミシェル・ド・ノートルダム

書名 Newsweek 2015 3 10 ニューズウィーク日本版
    「EUの挫折 失われた理想 平和、平等、人権・・・・・揺らぐ欧州の価値観」

 ギリシャ人は、古くから「演劇」が好きだ。
その国が今、ヨーロッパで綱渡りの「ドラマ」を繰り広げている。
 ドラマの先行きは、まだ、わからない。
もしかすると、結末は、「悲劇的」なものかもしれない。
 ギリシャのデフォルト、破綻、
そして、ユーロ圏からの離脱だ。
 「いずれ深刻な矛盾が浮上することは、わかっていた」と、
イギリスのシンクタンク、オープン・ヨーロッパの専門家は言う。
「ユーロ圏の19の政府、19の議会、19の政治文化、
発展段階の異なる19の経済が集まれば、
行く末は目に見えていた」
(引用、以上)
 やたらと「19」が続きますね。
しかし、金融業界が懸念しているのは、そういうことではありません。
 「19の国債」が気になるのです。
たとえば、日本が金融緩和する時は、
中央銀行が「日本国債」を買えばよいのです。
 ところが、ECB(欧州中央銀行)が金融緩和する時は、どうするのか。
「19の国債」を買えばよいのか。
 しかし、国債の数が19もあると、
優良な国債もあれば、不良な国債もあるでしょう。
 これは、リーマン・ショックを引き起こしたサブプライム危機を連想させます。
金融工学の発達によって、
優良な債券の「入れ物」(CDO)に、多少、不良な債券を混ぜても、
十分にリスクは回避されるはずだと、誰もが考えたのです。
それが、リーマン・ショックを引き起こすとは、誰も想像できなかったのです。
 後になってから、評論家は、
「ゴミ箱にCDOという名前をつけて、金融商品を売ったようなものだ」と批判しましたが、
当時、多くの人は、金融工学の発達によって、
すべてのリスクは回避されるという理想に酔ったのです。
 欧州統合という「美しすぎる理想」
その理想は、悲劇を演じるのか、喜劇を演じるのか、
今のところ、誰も知らない。
(参考文献)
 ミシェル・ド・ノートルダムの散文は、
「ノストラダムス大予言原典」(著者 ノストラダムス たま出版)から引用しました。































































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